THE TREE OF LIFE ~生命の木~

世界日記 (本編)


   
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2006年3月28日に読売新聞のオンライン・ニュースで掲載された記事・・・。そこには、なんとも理解しがたい神奈川県教育委員会の無能さと、悲しき中年男性の恋愛模様が記されていた・・・。

53歳男性教諭、教え子に「愛してる」メール921通

見出しとして利用された上記の一文からは、単に「53歳の男性教諭が教え子に921通のラブメールを送った事」しか読み取れない。しかしこの見出しは、僅かだが確実に「犯罪の臭い」を読み手に与える。そして、おそらく多くの読者はこの一文から、「教師という立場を利用しヨダレを垂らしながら女子生徒を執拗につけ回す53歳のエロおやじの姿」を想像したに違いない。それが、腐敗した神奈川県教育委員会と、読売新聞のチンカス記者達によって造られた、間違ったイメージである事も知らずに・・・。

教え子の女子生徒の携帯電話に「抱きしめたい」などと打ったメールを
半年間で921通送り付けたとして、神奈川県教委は28日、平塚市内の県立高校の
男性教諭(53)を懲戒免職、当時の校長(58)を文書訓告の処分とした。

なんで懲戒免職??どうして文書訓告??本当に意味が分からない。この男性教諭は、何も悪い事などしていないではないか!好意を持った女性に対し、ただその想いをメールで伝えただけに過ぎない。その相手が、たまたま自分の教え子だっただけである。記事には、「送り付けた」という表現を用い、いかにも「教諭の一方的な行動」であったかのように書かれているが、本当にそうだったのだろうか?よく考えていただきたい。そもそも携帯電話にメールを送信するには、当然そのメールアドレスが必要だ。では教諭は、一体それをどこの誰から入手したのだろう。本人から聞いたのか?他の生徒からか?或いは教諭自身が必死で調べたのか?様々な仮説を立てる事が可能だが、僕は「本人から聞いた」というのが最も自然な答えだと思う。最近の携帯電話はとても複雑にできている。53歳の教諭にとっては、メール一つ送るのも至難の業だったと予想できる。つまり、誰かがその技術を彼に伝授したはずだ。もちろん、それは他の生徒だったかもしれない。だが、ここでポイントとなるのが、「いつ教諭がその教え子に好意を持ち始めたか?」という点だ。この教諭が、昔からずっと彼女を狙っていた外道のような男なら、「抱きしめたい」レベルのメールでは不充分だ。僕だったら、いきなり「ヤラせろ!!」と送るだろう。したがって、この教諭は意外に純粋な男で、教え子に抱いた好意も最近芽生えたものだと考えられる。また、彼が教師という立場を利用して、嫌がる生徒から無理やりメールアドレスを聞き出したと言うのなら、その事が記事に載らないのはあまりに不自然だ。それら全ての要素から想像した結果、「教え子が自ら教諭にメールアドレスを教え、それを用いて携帯電話の使用方法を彼に伝授している内に、教諭は彼女に他ならぬ感情を持ち始めた」というのが最も自然な流れだと僕は判断した。この僕の仮説は、まさに美しき師弟愛そのものであり、少年犯罪が上昇傾向にある近年の日本教育に最も欠けているものだと言える。なのに、この教諭は罰を受けた。「抱きしめたい」、こんなメールで懲戒免職なら、僕の先生方は皆クビになる。ドイツ語を教えてくれたいつもノーブラの女教師は、実際に何度も僕に抱きついてきた。毎日僕のケツを撫でていたスペイン語のサンチェス先生なんて・・・、ゲイ(同性愛者)なんやぞっ!!

県教委によると、教諭がメールを送ったのは2004年6~12月。
相手は当時2年生で、「おやすみなさい。愛しています、心から」
「明日6時にレストラン予約してあるんだ」などの内容。
約100通は勤務時間中に送ったとみられる。

見出しも含めた上記の文中では、「921通」という活字がやたらと強調されている。当然これは、「教諭が教え子にしつこく迫った」という印象を読み手の脳裏に焼き付けるためだろう。しかし、これは明らかにファックな読売新聞の陰謀である。「2004年6~12月」という表現を書き換えると「214日」、「921通」をこれで割ると「1日平均4.3通」になる。1日921通のラブメールは異常だが、4通か5通なら一般的にごく普通の数字だ。同様に、「約100通は勤務時間中に送った」というのも、計算すれば「2日に1メール勤務中に送ったか送らなかったか」といった微々たるものであり、特別取り上げる程の数字ではない。僕なんて、仕事中は常時mixiを(こっそり)ログインしっ放しにしている。また、「おやすみなさい。愛しています、心から」というメール内容に関しても、美しき師弟愛の範囲内だと僕は思う。むしろこれは、眠りにつく直前の挨拶としては最適で、心から愛される事の喜びを教え子に伝える最高のメッセージだと評価すべきだ。僕だったら、「一人エッチはもう終わったのかい?」と送るだろう。やはりこの教諭は、とても純粋な男に違いない。次に指摘された「明日6時にレストラン予約してあるんだ」という内容、そこには、「自分の生徒がしっかりと栄養を摂り、最高のコンディションで勉学に励めるように!」という一流教職員の強い想いが込められている。やはりこの教諭には、不純な狙いなどなかったと予想される。なぜなら、僕のように不純を絵に描いたような男なら、「明日6時にホテル予約してあるんだ」と送るからだ。まぁ、メールの内容がどうであったにしろ、確実な事が一つだけある。それは、教諭からのメールが本当に嫌だったなら、教え子にはいくらでも対処法があったという事だ。メールアドレスを変更するとか、携帯電話自体を買い換えてしまうとか・・・。だが腐りきった読売新聞の記者達は、なぜかその事に関しては一切触れていない。そこからは、捏造の臭いがプンプンと漂う・・・。

同年12月、生徒の保護者が学校に届け出て発覚。
校長が事情を聞いた直後、教諭は女子生徒宅に
「2人で社会から逃亡するしかない。2人で死のう」
との手紙を送ったという。

この手紙の内容は確かに異常だ。しかし、この手紙は「生徒の保護者が学校に届け出て発覚」した後に教諭が書いたものだ。「2人で社会から逃亡するしかない。2人で死のう」、彼がどんな気持ちでこの文章を書いたのか?それは、彼と教え子がその半年間でどんな関係を築いていたかによって大きく左右する。そもそもおかしい事に、読売新聞が更新したこの記事には、教諭が送ったメールの数やその内容は載っていても、逆に関する情報は全く記されていない。教え子が毎回返事を返していたのか、半年間で1通も返信していなかったのかさえも・・・。これは明らかに変である。

今から僕が書く仮説は、今もまだ十代の女性である教え子にとって、あまりに残酷なものだと分かっている。それでも、僕は敢えて書こうと思う。もし、万が一、この半年間で二人が合意の上ただならぬ関係になっていたとしたら?それを何らかの理由で、教え子の方から一方的に別れを切り出したのだとしたら?恋人と仕事の両方を失うかもしれないという、追い詰められた精神状態が教諭に最後の手紙を書かせたのだとしたら?そう、話は全く変わってくる。以上の文章が、何の根拠もない僕の勝手な仮説である事はさっきも記した。しかし、どうしても僕は気になって仕方がない。921通のメールの中から、おそらく教育委員会や読売新聞は、最も異常な表現だけを選び出し記事に載せたはずだ。それでも、教諭はそこまで卑猥な言葉を使ってはいない。どちらかと言えば、純粋な恋人同士が送り合うメールに近いと僕は感じた。その彼が、最後に「2人で死のう」と書き記したのだ。そこには、何かがあったような気がしてならない・・・。

教諭は県教委に、「メールは、架空の世界の話をしたもの。
誤解を与えたことは申し訳なかった」などと説明しているという。

取って付けたような言い訳も、どこか周囲の介入を臭わせる。発覚直後に「死」をも覚悟した男が考えたとは到底思えない言い訳の模範解答。この問題が発覚したのが一昨年(2004年)の12月、しかしニュースとして発表されたのは昨日の事だ。どうして発表までこんなに時間がかかったのか?ここからはまたも僕の推測によるものだが、自らの潔白を主張する教諭と相手側の保護者とが対立し、その間に入った教育委員会が必死で解決策を模索していたのではなかろうか。上記の嘘クサイ言い訳は、発覚直後の教諭の言葉ではなく、最近の彼の言葉だ。「長かった発表までの期間中に、外的な力(圧力)によって用意された発言」だと、僕が疑うのも当然だろう。

県教委は今後、教諭と生徒がメールのやりとりをする場合の指針作りを検討する。

そしてまたもや日本の教育は、この神奈川県教育委員会が発表した「教諭と生徒がメールのやりとりをする場合の指針作りの検討」という最低の対策によって、教師と生徒との距離を一層遠ざけられてしまった。互いの顔を見て話す機会が減ってきている教師と生徒。この上、メールのやりとりまで規制されてしまっては・・・。「活字でしか伝えられない事だってある」、僕はそう思うのだが・・・。


青字の文章は「読売新聞オンライン・ニュース」から引用


僕はただの大阪生まれのイケメンであって、ジャーナリストでもなければ教育評論家でもない。当然、文中に登場する神奈川県の教諭に恩がある訳でもなければ、その教え子に恨みがある訳でもない。正直、このニュースにも特別関心を持ってはいない。僕はただ、大嫌いな読売グループが更新したオンライン記事にイチャモンをつけたかっただけなのだ。したがって、僕は今回のブログ更新に対して、充分に情報収集を行って臨んだ訳ではない。しかしそれでも、巨人軍に無駄金をばら撒く読売新聞の記事を、僕なりにブチ壊す事はできたと思う。メディアなんてこんなもんだ。ちょっと突くだけですぐに崩れるほど脆い。「真実は一つではない」、今回僕が最も主張したかった事は、これだけだ。誰に突かれてもビクともしない自分だけの真実・・・。その形成は、IT社会の中で偉そうに溢れ返る全ての情報を疑う事から始まる。はぁ~、長いフリやったなぁ・・・。

proudjapanese
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昨日(3月26日日曜日)、ドイツの時計が一斉にサマータイムに切り替わった。・・・って言うか、切り替わっていた。「今日からかよっ?!」・・・そう、僕はすっかり忘れていたのだ。

この日、僕には大事な約束があった。海外出張で二週間前から欧州を訪れていた美女(かつての学友)と夕食をとるため、フランクフルトに行かなくてはならなかったのだ。高校時代、その愛くるしい笑顔で多くの男子生徒を虜にしていたマドンナ、僕は彼女との7年ぶりの再会を果たすため、急いでICEに乗り込んだのだった。・・・予定より一時間遅れで。

待ち合わせ場所に遅れて登場した僕に、彼女は文句一つ言わなかった。それどころか、昔と全く変わらぬ満面の笑みで僕を迎え入れてくれた。こんな素敵な女性を待たせてしまったなんて・・・。これも全て、「サマータイム」というくだらないシステムのせいだ・・・。一時間早めるとかぁ、遅らせるとかぁ、・・・知るかボケッ!!大体時計ってなんや?!やれ長針だ?!やれ短針だ?!アホか!!どっちが長針か短針か分かったもんやあるかいっ!!分かったもんやあるかいっ!!

現在キャリアウーマンとして世界を股に活躍する美女との晩餐、それはフランクフルト中央駅近くにある小さな中華料理屋で行われた。食べきれない程の料理をテーブルに並べ、それを口に運びながら、僕達は近況報告や昔話に花を咲かせた。本当に最高の一時だったと思う。渡独して以来、こんなに美味しい夕食をとったのは記憶にない。店を出た後、僕は男としてしっかりと彼女を空港近くのホテルまで送り届けた。予定通りの電車に乗った僕達が、その車内で交わした数々の会話もまた、僕の心を芯から癒やしてくれた。だから尚更、別れ際に「さよなら」を言うのが本当につらかった・・・。

美男美女

↑美女との晩餐

昨日(3月26日日曜日)、ドイツの時計が一斉にサマータイムに切り替わった。これにより、ドイツと日本との時差も7時間に縮んだ事になる。それでも僕のダラダラ生活は、とても日本の凄まじい早送り社会にはついていけない・・・。しかし、久しぶりに再会した美しき友人との会話によって、僕も少しは力を分けて貰えたような気がする。Mちゃん、一時の安らぎをありがとう・・・。おかげで、僕はまた明日から頑張っていけます。ドイツらしい、石畳の日々に躓かないように・・・。

Mちゃん、こんなもんでどうやろ?けっこう褒めといたで。

proudjapanese

最近、アイスを食べる日が減ってきた。Tシャツを洗濯する回数も、夜一人で散歩する回数も、解放感に浸りながら全裸で眠りにつく回数も減ってきてしまった。マンハイムは寒くなってきた。もうそろそろ本格的な冬の到来だろうか・・・。明日は冬物のコートを着て、クレープでも食べに行こう・・・そう思った。

昨年10月12日、僕は「冬、到来」というタイトルを用い、上記の文章を日記としてブログに載せた。あれから早5ヶ月以上もの月日が流れ、僕は今日ついに季節の移り変わりを肌で感じる事ができた。今日のマンハイムは非常に温暖だった。晴天と言えば嘘になるだろう。何度も通り雨が降り注いだからだ。しかし、こういった一日は嫌いじゃない。太陽と小雨が交互に顔を覗かせ、その度に街中を歩く人々の表情が変化する。傘をさしては折りたたむ老人の姿、カフェテラスと店内を何度も往復する客の苦笑い。サングラス姿のお姉さんがウィンドーショッピングを満喫していた次の瞬間、食べ歩きをしていた若者達が一斉に雨宿り場所を探す。変化のある風景、それは退屈なこの街を活気付ける。長かった清掃業者のストライキもなんとか落ち着き、マンハイムは街中だけでなく雰囲気も清潔になった。

僕は今日、今年に入って初めてアイスを口にした。午前中はTシャツを洗濯し、夜には一人で散歩に出掛けた。おそらく今夜は、解放感に浸りながら全裸で眠りにつくのだろう。マンハイムは温かくなってきた。もうそろそろ本格的な春の到来だろうか・・・。明日は春物のコートを着て、またアイスでも食べに行こう・・・そう思った。

proudjapanese

本日2006年3月21日火曜日午前3時(ドイツ時間)、ついに世紀の一戦が幕を開けた。ワールド・ベースボール・クラシックWBC)、16ヶ国の代表チームが参加した野球の世界大会、その決勝戦は米国カリフォルニア州サンディエゴのペトコ・パークで行われた。最近では日課となった深夜のインターネット観戦、僕が見つめる液晶画面には、しっかりと「世界の王」率いる我らが日本代表の姿が(活字で)映し出されていた。不屈の闘志と強運で2次リーグを突破した日本は、準決勝で宿敵・韓国に雪辱を果たし、なんとか決勝まで駒を進めた。今大会最後の相手はアマチュア最強・キューバ、準決勝で優勝候補・ドミニカ共和国を破った強豪国だ。世界一を決めるこの大一番、日本は準決勝とは少し違ったオーダーを組んできた。予選・準決勝を通じて不動の9番だった川崎を、この試合ではトップバッターに起用、イチローを日韓戦と同じく3番に据えた。また、打撃好調の里崎を6番に上げ、9番には青木がセンターで出場した。準決勝で起死回生の2ランを放った福留はベンチスタートとなった。先発は予想通り松坂大輔、僕と同い年の国民的英雄である。アテネ五輪でキューバ相手に快刀乱麻の投球をした平成の怪物が、決勝の舞台でその再現を狙う。

試合は突然動きを見せた。初回、西岡がショート内野安打で出塁すると、続くイチローが四球でワンアウト一、二塁。ここで4番・松中がフルカウントからショート内野安打を放ち、ワンアウト満塁のチャンスを作った。この時点でキューバは早くも先発のロメロを諦め、ビシハンドリー・オデリンを二番手に送る。しかし彼が多村にデッドボール、三塁走者が生還し、日本はあっさりと1点を先制した。その後、里崎は空振り三振に終わったものの、小笠原がきわどい外角のストレートを見送り、またしても押し出しの四球、日本は簡単に追加点を奪った。更に今江がセンター前にタイムリーを放ち2者が生還、日本はあっと言う間にリードを4点に広げた。幸先の良いスタートを切った日本代表は、この後5回にもイチローらの活躍で2点を追加し、世界一の座を一気に引き寄せたのだった。

怪物・松坂は気迫溢れる投球で4回を投げ、許した失点は初回に浴びたソロ・ホームランのみ、先発として最低限の責任を果たし、二番手の渡辺にマウンドを譲った。渡辺は代わったばかりの5回は三者凡退に打ち取ったものの、6回には川崎のエラーなどにも足を引っ張られ2失点。5回表に奪った2点の追加点を帳消しにしてしまう。更に6-3で迎えた8回裏、なんとか点差を縮めたいキューバは、日本の三番手・藤田からレフトスタンドへ飛び込む2点本塁打を放ち、ついに終盤1点差まで詰め寄った。6-5、なんとなく嫌な空気が、パソコンを通して僕の脳内を・・・。

しか~し!!今日の日本はなにかが違った!!既に王者の風格すら漂わせる日の丸打線が、9回表に大爆発!!!僕が抱いた不安を一気に吹き飛ばしてくれた!!!イチローがタイムリーを放ち1点を追加!!更に準決勝の立役者・福留が、追い込まれた後の3球目を流し打ち、レフト前にタイムリーヒット!!2点を追加!!その後も小笠原の犠牲フライで1点を追加した日本は、リードを5点とし、再びキューバを突き放した!!!王ジャパン最高!!!9回裏、守護神・大塚は1点を失うものの、後続をキッチリ抑えゲームセット!!!キューバの3番・グリエルが三振に倒れた瞬間、我らが日本代表WBC初代王者が決定した!最高!!マジ最高!!!もう、イキそう!!!最後まで諦めなかった世界一への想い・・・。それが今、現実のものとなって日の丸戦士を包み込む・・・。小細工ばかりの下劣なアメ公、礼儀を知らない腐ったチョン公、(プロ魂を忘れたサッカー日本代表も)良く見とけや!!これが誇り高き大和の英雄世界王者・野球日本代表じゃー!!!


現在ドイツ時刻は2006年3月21日午前7時26分、試合が終わってからどれくらいの時間が過ぎた事だろうか。悪友の部屋の窓からは、薄暗いマンハイムの朝が顔を覗かせている。WBCは終わった・・・。もうこれで、しばらく夜更かしする事もなくなる・・・かも。

proudjapanese

ワールド・ベースボール・クラシックWBC)準決勝、ついに今大会三度目の日韓戦が始まった。・・・と言うか、既に始まっていた。昨夜23時過ぎ(ドイツ時間)、あまりの眠気についついベッドに横たわってしまった僕は、試合(インターネット速報)開始時間である午前4時に起きる事は出来なかった。目を擦りながらパソコンの電源を上げたのは5時ちょっと前、試合は2回裏に突入していた。開催国アメリカで小雨が降った事から20分遅れで開始された日韓戦、スコアボードには仲良く0の文字が並んでいた・・・。

アジアの覇権、そして今大会の決勝進出をかけた大事な一戦、日本は打順を変更してきた。センターには、不振の福留に代わり、青木を1番で起用。そして、今まで1番として日本を引っ張ってきたイチローが3番に入っていた。また、前回の韓国戦で負傷した岩村に代わり、今江を6番サードに。予想通り、日本の先発マウンドには国際経験豊富な上原が、韓国の先発にはソ・ジェウンが選ばれていた。2次リーグ・プール1を破竹の3連勝で通過した韓国と、通算成績1勝2敗ながら、勝敗で並んだアメリカ、メキシコを大会規定により上回り準決勝に滑り込んだ日本との一戦・・・。1次リーグ、2次リーグと2度も韓国に苦杯をなめた日本が、「三度目の正直」で勝利を得るのか?それとも韓国が三度日本国民を落胆させるのか?その大事な一戦は、活字のみで表示されるネット上の試合速報の中で、坦々と消化されていった・・・。

今大会ここまでイマイチ調子の上がらない日の丸打線、それはこの試合にも反映されていた。6回が終わった時点でヒット数3本、しかし問題はその数よりもむしろチャンスでの一本不足にあった。川崎の二塁打や、イチローの2安打2盗塁によって、日本は何度か得点圏にランナーを進めた。しかし、後続のあと一本が出ない。今大会、幾度もの接戦を演じておきながら涙を呑んだ我らが日本代表、その勝負弱さは、この試合にも表れていた・・・。

しかし守備に関しては、先発の上原がこれ以上ない理想的な投球で、6回までに打たれたヒットはたったの2本、3イニング連続3者凡退などで初回以外は相手走者を得点圏にすら進ませない活躍を見せた。阪神ファンの僕にとっては憎むべき天敵「巨人のエース」、シーズン中は吐き気がするほど嫌いな「薄ら笑いの歯茎野郎」が、今日ばかりは誇り高き「日本のエース」に感じられた。まぁ、それは僕がテレビではなく、活字のみのインターネット速報で試合を観戦していたせいかもしれぬが・・・。

日の丸エースの熱い投球は、ここまで沈黙していた侍打線に火を点けた!迎えた7回、四番・松中、6回から先発ソ・ジェウンに代わりマウンドに上がっていた二番手の左腕ジョン・ビョンドゥから、ライト線を抜ける二塁打を放つ!ここで韓国は、右の多村を迎えるところで右サイドの速球派キム・ビョンヒョンを三番手としてマウンドに送る。五番・多村は空振り三振に終わったものの、スタメン落ちしていた福留が今江の代打としてバッターボックスに・・・。この王監督の采配が見事に的中し、1ストライク1ボールからの3球目、真ん中のストレートを引っ張った福留の打球は、ライトスタンドへ一直線の先制2ラン!!息を呑む投手戦の均衡がついに破れた瞬間だった。その後、死球で出塁した小笠原が、相手投手の暴投によって二塁に進み、続く八番・里崎が2ストライク1ボールからの内角低めのカーブを、ワンバウンドでレフトスタンドに運びエンタイトルツーベース!二走の小笠原が3点目のホームを踏んだ。こうなるともう止まらない日の丸打線、ネットを通じて世界に試合速報を配信しているsportsnaviの速記係も大忙しだった事だろう。代打・宮本が韓国の五番手ソン・ミンハンからレフト前タイムリーを放ち、4点目を追加。2番・西岡がポテンヒットでチャンスを広げると、3番・イチローが外角のストレートを左方向に流して、レフト前タイムリー!リードを5点に広げた。結局日本の「ラッキー7」の攻撃は、福留の先制2ランを含む6長短打で5点を挙げるビッグイニングとなった。

大量得点後の気が緩みがちな7回裏だったが、先発上原はヒットを打たれるも、韓国クリーンアップをキッチリ抑え、エースとして己の責任をしっかり果たした後、8回から二番手・薮田にマウンドを譲った。結局、8回にも多村のソロ・ホームランで一点を追加した日本代表は、9回裏のマウンドに立った守護神・大塚が最後まで韓国に得点を許さず、「6-0完封勝利」という結果によって、見事1次リーグ、2次リーグの雪辱を果たした。カルビ臭いハムニダ軍団を完璧な形で撃破したのだ!我らが野球日本代表WBC決勝進出!!世界一まであと一つ!!


現在ドイツ時刻は2006年3月19日午前8時5分、試合が終わってから20分ほどが経過した。悪友の部屋の窓からは、心地良い太陽の光りが差し込めている。こんなに眩しい太陽光・・・久しぶりだ。

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現在22時23分(ドイツ時間)、僕は明日早朝4時から始まるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝、日本vs韓国の試合を(インターネット速報で)観るため、悪友のパソコンの前に座り込んでいる。しかし、あまりにやる事がない・・・。だから僕は、「暇な時のmixi覗き」と言う事で、色々なユーザーのページに足あとを残しまくっていた。すると、ある(僕とは一切交流のない)ユーザーのプロフィールに、とても可愛らしい絵があった・・・。僕は、それをパクってきた!!
            
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↑本当に可愛い・・・このドナルドダック・・・。

proudjapanese

やりおった!ホンマにやりおった!アメリカ、メキシコに負けおった!!アホや!!アメ公アホや!!訳の分からん審判使うてインチキばっかりするからやっ!誤審ばっかやんけ!!ぷぷっ、地元開催やのに・・・アメ公ダっさーい!!エエ気味やわー!俺が昨日の日記で、アメリカの投手陣に呪いかけたったおかげやなぁ。クレメンス、鼻汁垂らしとった思うでぇ。ぷぷ、やばいメッチャうれしい!!とにかく、これで我らが野球日本代表準決勝進出決定!!Yes!!Yes!!Yes!!Yes!!マジ盛り上がってきた!!昨日遠退いたはずの世界一も見えてきた!!カモン!カモン、日本!!もうこうなったら優勝や!ヨッシャー!目指すは世界一、それしかあれへん!とりあえず準決勝で、キムチ臭いチョン公どもをブチ殺す!韓国代表の投手陣、全員下痢になれ!打撃陣は熱出せ!とにかくガンバレ、日本代表!!

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ワールド・ベースボール・クラシックWBC)の2次リーグ・プール1、日本対韓国の試合がさきほど終了した。アメリカのエンゼル・スタジアムで行われたそのゲームに、日本は1-2と敗れ、準決勝進出がほぼ絶望的となった。ヨーロッパでは全くと言って良いほど知名度がない野球の世界大会、当然テレビ放送される訳もなく、僕は深夜からインターネット速報を自動更新に設定したまま凝視していた。序盤は結構いい感じだったのに・・・。8回に藤川がイ・ジョンボムに2点タイムリー二塁打を浴びやがった。クソ!クソーーー!!こうなったらもう、アメリカがメキシコに負けるしかない!!そうすれば、日本が準決勝に!アメ公負けろ!大差で負けろ!アメリカのピッチャー全員風邪ひけ!!

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昨日、mixiのコミュニティ「MANNHEIMER MORGEN」で知り合ったマンハイム在住の日本人の皆様方と、初めてお会いする機会があった。一般的に言う、オフ会コミュ会)ってやつだ。当初の予定を大きく上回り、14名もの参加者が一同に集った。退屈を絵に描いたようなこの街で、多くの同郷の方々との母国語での会話は、僕に懐かしい日本の香りと一時の安らぎを与えてくれた。意外な盛り上がりを見せた邦人会合は、18時から翌朝5時まで続き、これも予想を大きく上回った。絵文字(☆♡→ܫ←♡☆)や小文字(ャゎヵ)を使いこなす年下のお馬鹿さんから、立派な年上のお兄さんお姉さんまで、実に幅広い年齢層の皆様方と楽しいお話ができた事は、僕にとって本当に良い思い出になったと思う。「機会があれば、また第二回目もやってみたい!」、そう思いながら歩いた帰り道、極寒のマンハイムの風がいつもよりやや穏かに感じられたのは、きっと僕の気のせいではなかったと思う。・・・いや、やっぱり気のせいだったのかもしれない。最後に、今回お忙しい中お集まりいただいた14名の参加者の皆様、本当にありがとうございました

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祭りには、多くの美人の姿があった。年に一度の大舞台で、彼女達(彼等)は惜しげもなくその類稀な美貌を披露した。訪れた観衆の目を虜にする優雅かつ大胆な美しさ・・・。眩いばかりの光を放つ、力強くも愛らしい笑顔・・・。まさに生きた芸術と呼ぶに相応しい祭り美人、彼女達(彼等)はその豊満な体で異性の下半身を刺激するだけでなく、その輝く瞳で春の訪れを呼び寄せる。そう、欧州の宴を華麗に彩る祭り美人の存在には、来訪を拒む頑固な春でも跪くのだ。

個性というのは人それぞれ違った魅力をかもし出す。当然、それを比較するなんて事は非常に愚かしい行為だと言える。しかし、・・・僕は愚かな人間だ。だから敢えて、彼女達(彼等)の個性を比べてみたい。今年僕が見てきた祭り美人の中で、誰が最も美しかったのかを。


祭り美人コンテスト2006
※1:どうか皆さんも審査にご参加ください。
※2:写真をクリックすれば、いつもより大きいサイズでご覧になれます。

エントリーNr:01
スポーツの祭典、トリノオリンピック(イタリア)代表
アジアの島国から来た、氷上の流星
名前:大菅小百合
年齢:25歳(僕とタメ)
国籍:日本
出身地:北海道標津郡標津町
性別:女性
僕の一言コメント:好きな国がドイツだって・・・。
美人1

エントリーNr:02
スポーツの祭典、トリノオリンピック(イタリア)代表
心優しき元小結
名前:舞の海(本名:長尾秀平)
年齢:38歳
国籍:日本
出身地:青森県西津軽郡鯵ヶ沢町
性別:男性
僕の一言コメント:大菅選手との記念撮影、彼がシャッター押してくれたんです。
美人2

エントリーNr:03
ニースのカーニバル(フランス)、花のパレード代表
満開の笑顔、選ばれし花の女王
名前:未登録
年齢:未登録
国籍:フランス
出身地:未登録
性別:女性
僕の一言コメント:ちょっぴりテレ屋さん。
美人3

エントリーNr:04
ニースのカーニバル(フランス)、花のパレード代表
華麗なる花さばき、愛の配達人
名前:未登録
年齢:未登録
国籍:未登録
出身地:未登録
性別:女性
僕の一言コメント:花を一生懸命配ってました。
美人4

エントリーNr:05
マントンのカーニバル(フランス)、レモン祭り代表
爽やかな色気、麗しき三人娘
名前:三人とも未登録
年齢:三人とも未登録
国籍:三人ともフランス
出身地:三人とも未登録
性別:三人とも女性
僕の一言コメント:インドではないんやねぇ。
美人5

エントリーNr:06
マントンのカーニバル(フランス)、レモン祭り代表
未成熟の果実、緊張気味な姫君
名前:四人とも未登録
年齢:四人ともハタチ未満
国籍:四人ともフランス
出身地:四人とも未登録
性別:四人とも女性
僕の一言コメント:若いってエエなぁ。
美人6

エントリーNr:07
世界三大祭りの一つ、ヴェネツィアの仮面カーニバル(イタリア)代表
幼すぎる色香、モンローの瞳
名前:ザビーナ
年齢:秘密
国籍:イタリア
出身地:ボローニャ
性別:女性
僕の一言コメント:年齢を聞いたら「ヒミツ」とは・・・。さすが未来のマリリン・モンロー。
美人7

エントリーNr:08
世界三大祭りの一つ、ヴェネツィアの仮面カーニバル(イタリア)代表
発展途上の美貌、愛すべき爽やか姉妹
名前:キアラ(妹・左)、アントネッラ(姉・右)
年齢:7歳(妹・左)、10歳(姉・右)
国籍:二人ともイタリア
出身地:二人ともナポリ
性別:二人とも女性
僕の一言コメント:8年後が楽しみやねぇ。
美人8

エントリーNr:09
世界三大祭りの一つ、ヴェネツィアの仮面カーニバル(イタリア)代表
神をも魅了する、気位高き仮面の女王
名前:ミケラ・メルゲッティ
年齢:17歳
国籍:イタリア
出身地:オーストリアのクラーゲンフルト(Klagenfurt)
性別:女性
僕の一言コメント:ム、ムチで僕をシバ▲¥×■<?●×@!!
美人9

エントリーNr:10
イタリア最大規模の大宴、ヴィアレッジョのカーニバル代表
まさに美麗の集合体、男を酔わせる魔性の舞
名前:全員未登録
年齢:全員未登録
国籍:全員未登録
出身地:全員未登録
性別:全員女性
僕の一言コメント:見えそうで見えないパ▲¥×■<?●×@!!
美人10

エントリーNr:11
イタリア最大規模の大宴、ヴィアレッジョのカーニバル代表
愛らしき笑顔、眠れる森の美少女
名前:エレナ
年齢:未登録
国籍:イタリア
出身地:ヴィアレッジョ
性別:女性
僕の一言コメント:もう10年ほど眠っていてください。必ず起こしに来ますから・・・。
美人11

オランダきっての大宴会、マーストリヒトのカーニバル代表
※該当者なし
中途半端な大騒ぎ、マンハイムのカーニバル(ドイツ)代表
※該当者なし
アレマン風、ロットヴァイルのファスネット(ドイツ)代表
※該当者なし

エントリーNr:12
アレマン風、フィッリンゲンのファスネット(ドイツ)代表
落ち着いた大人の色気、黒い森が育てた美人姉妹
名前:マヌエラ(姉・左)、ティナ(妹・右)・シェーファー
年齢:3●歳(姉・左)、3●歳(妹・右) ※お二人の名誉のため一部非公開
国籍:ドイツ
出身地:フィッリンゲン
性別:女性
僕の一言コメント:お二人ともママさんですが、本当におキレイでした。
美人12

エントリーNr:13
タイマツ行列で有名な、リースタールのファスネット(スイス)代表
力強くも愛らしい、熱いハートの健康美
名前:二人とも未登録
年齢:二人とも未登録
国籍:二人とも未登録
出身地:二人とも未登録
性別:二人とも女性
僕の一言コメント:必死に戦う強い女性・・・、惹かれます。
美人13

エントリーNr:14
僕が最も愛するカーニバル、バーズラー・ファスナハト(スイス)代表
誰もが惹かれる、愛の道化師
名前:未登録・シュミット ※聞き取れず一部未登録
年齢:未登録
国籍:スイス
出身地:バーゼル
性別:男性
僕の一言コメント:カワイすぎる!!
美人14



以上の14名で終了です。
皆さんはどの祭り美人がお好みですか?
僕が独断と偏見で決めた優勝者は・・・

2006年2月14日~3月6日の思い出
proudjapanese

ヨーロッパの中でも一風変わったカーニバル、それがバーズラー・ファスナハトBasler Fasnacht)だ。薔薇の月曜日の一週間後から三日間、バーゼルの旧市街はドラムとピッコロの音色に包まれる。暗闇の中で不気味に揺れる巨大提灯の灯火、仮装というより変装に近い参加者達によるパレード・・・。それが、数々の祭りを見てきた僕を最も感動させたカーニバル・・・。

バーズラー1

↑全員集合!!

2006年3月6日月曜日深夜1時過ぎ、リースタールからバーゼルに移動した僕は、マクドナルド(この時期24時間営業)で時間を潰していた。まだ気が遠くなるほど寒いバーゼル、宴の開始を告げる午前4時まで外にいるのはあまりに辛かったからだ。数時間マクドにお世話になった後、僕はマルクト広場に向った。この祭りの名物「提灯行列」を最高の場所から眺めたかったからだ。バーゼルの旧市街、静かに雪が降っていた・・・。そして、暗闇の遙か彼方から徐々に近づいてくる提灯の灯りとピッコロの音色、それを耳にした瞬間から、僕にとって三年連続三度目のバーズラー・ファスナハトが始まった・・・。

バーズラー2

↑早朝から流れ出すピッコロの音色

真っ暗な旧市街の大通りをゆっくりと進む提灯行列・・・。この日のために用意した派手な衣装を身に纏い、ただひたすら演奏を続けながら街を徘徊する参加者達・・・。寒さに耐えながらでも充分見るに値する光景、僕はただひたすら一人でそれを見ていた。辺りが薄っすら明るくなってきた頃、広場の隅でマスクを外し休憩しているオジサン達の姿は、この祭りが長い間愛されてきた伝統的な行事であることを教えてくれた。こうして午前中の時間は、騒がしいカーニバルのイメージとは相反し、落ち着いた雰囲気を保ったまま流れていった。

バーズラー3

↑提灯行列

午後になった途端、先程までとは打って変わって大騒ぎ!!様々な楽器を用いての大演奏パレードが皆を奮い立たせ、多種多彩なワゴン車がゆっくりと観衆の中を進む。ワゴン車からは花束や果物、お菓子や玩具等がバラ撒かれ、子供達(だけでなく、いい歳をしたオジサンやオバサンも)がそれに飛びつく。しかしあまり調子に乗り過ぎると、紙吹雪をお見舞いされることもある(むしろそっちの方が多いかも)・・・。まさに誰もが思い描いているカーニバルそのものの活気がそこにはあった。

バーズラー4

↑午後のパレード

バーズラー6

↑お菓子に飛び付くオバサン

バーズラー・ファスナハトには、ベネツィアの仮面カーニバルのような品の良さもなければ、ニースで行われた花のパレードほどの美しさもない。ヴィアレッジョほどスケールが大きい訳でもなく、マントンのような展示会も存在しない。ただやはり僕は、ここのカーニバルが一番好きだ。伝統行事としての祭りにちょっとしたオフザケを加えたカーニバル・・・。幻想的な午前中の行列と華やかな午後のパレード、そしてそのギャップ・・・。訪れた者を不思議な気持ちにさせるその雰囲気こそが最大の魅力なのだろう。

バーズラー7

↑鬼のような伝統的な仮面

バーズラー5

↑鶏インフルエンザを皮肉ったオフザケ

マンハイムに帰る電車の中は、バーゼルの旧市街とは違い異常に静かだった。まるで先程までの時間が嘘であったかのように・・・。去年も一昨年もそうだったが、この瞬間僕は無性に淋しくなる。大音量で聴いていたウォークマンの電池が切れた時の淋しさによく似ている。「来年、もう僕はドイツにいないかもしれない」、そう考えると今年は余計淋しく感じた。しかし今は21世紀、「またいつだって来れる!これを最後のバーズラー・ファスナハトになんかせーへんで!!」こうして、金に輝くブラゲッデ(Blaggedde)のおかげで得たお菓子を頬張りながら、僕は四度目の訪問を誓ったのだった。

2006年3月6日の思い出
proudjapanese

カーニバル(謝肉祭)はお祭りだ。年に一度の大イベントとして、ヨーロッパ各地で様々な催しが開かれる。毎年この時期を楽しみにしている祭り好きの僕は、今年もイタリアやフランス、オランダ等のカーニバルを満喫してきた。その全ての国々(街々)にはそれぞれ独自の個性があり、楽しむだけではなく、地元の人々との触れ合い等を通じて、その土地が持つ温もりや伝統を垣間見る事ができた。しかし最近では、絶大な経済効果をお目当てに、多くの街のカーニバルが、観光客を喜ばせる為の派手さだけを競うようになってきている事実も否めない。そういった理由から、今年の僕は開催中で最も盛り上がる薔薇の月曜日を、ドイツの田舎街で過ごしてきた。ニースでもヴェネツィアでもケルンでもなく、ドイツの黒い森で・・・。

アレマン風カーニバル5

↑オシャレな出窓が印象的な街「ロットヴァイルRottweil)」

ロットヴァイル、南西ドイツに位置するその小さな街には、古くから黒い森と民俗に守られてきた伝統的なカーニバルが存在した。上部ドナウ地方には、かつて西ゲルマンの一種族であるアレマン人が居住していた事から、それはアレマン風ファスネットAlemannisches Fasnet)と呼ばれるようになった。本来ドイツの標準語ではカーニバルをファストナハト(Fastnacht)と言い、この「Fast」は「絶食」を意味する。英語で朝食を意味する「breakfast」が、「断食を破る」という所からきているのと同じ原理だ。また、Fastnachtの「Nacht」は「夜」を指すのではなく、この場合は「前日」という訳し方が正しい。断食が始まる直前に行われる無礼講のお祭りカーニバル、ドイツ語ではそれを「断食の前日(Fastnacht)」と呼ぶ。Fasnetとは、Fastnachtの「t」を省き、南西ドイツ独特の訛りによって生み出された、アレマン地方独自の呼び方であると言われている。更に、呼び方だけでなく祭りの目的や内容も他とは明らかに違う。宗教的なケルンやマインツ(ライン地方)等の謝肉祭とは異なり、そこには冬の厄払いや豊穣を祈るアレマン民族の原始的な姿が、トボケた仮面をかぶった愚者達の姿があった。

アレマン風カーニバル1

↑冬の象徴「ロバ(に変装した人)」を鞭で追い払う

ホーッホホホ!!
朝8時、奇妙な高笑いが大勢の見物客から湧き上がり、冬の象徴であるロバを追い払う鞭の音が鳴り出した瞬間、アレマン風ファスネット名物「愚者の跳躍Narrensprung)」が始まった。この祭りの事をインターネットを通じて知った時、Narrensprungというドイツ語の行事名をどう理解したらよいのか全く分からなかった。愚者の跳躍と直訳してはみたももの、それが一体どのような催し物なのかが全然イメージできなかったのだ。「ビルの上からバンジージャンプでもするのだろうか?」
実際にそれを見るまで、僕はそんな想像しかしていなかった。しかしその答えは、大勢の愚者達による行列が大通りに現れた瞬間、あっさりと導き出された。

アレマン風カーニバル2

愚者の跳躍

トボケ面した仮面をかぶり、奇妙な高笑いを続けながら低いジャンプを繰り返す愚者達・・・。全身に巻き付けられた無数の鈴が、小刻みなステップ(跳躍)によってシャンシャンと音を鳴らした・・・。なるほど・・・、納得である。こうして、愚者の跳躍と呼ばれる滑稽な大行列は、見物している子供達にはお菓子を、そして見物している大人達にはお酒やコンドームを配りながらゆっくりと行進していった。奇妙な高笑いと、穏やかな鈴の音を残して・・・。

アレマン風カーニバル3

↑全身に鈴を巻き付けた愚者

他のカーニバルとは異なり、ここではほとんど紙吹雪が使用されていなかった。その代わりなのか、鈴ではなく全身に羽根を付けた愚者達は、目に止まった見物客をひたすらくすぐっていた。何やら馬の尻尾が付いた棒のようなモノで・・・。

アレマン風カーニバル4

↑・・・や、やめて。

この街のカーニバルを一言で表現するなら、僕は「笑いの絶えない民俗祭り」と呼ぶだろう。他のどことも違った、実に個性的な伝統行事だったと思う。黒い森と共に厳しい冬を生き抜いてきた彼等の力強さ、そのアレマン魂を僕も少しだけ分けてもらえたような気がした。

2006年2月27日の思い出
proudjapanese

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