THE TREE OF LIFE ~生命の木~

世界日記 (本編)


   
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ついにワールドカップの4強が決定した。ドイツ、イタリア、ポルトガル、フランスの四ヶ国である。欧州勢のみというのが若干残念ではあるが、特に文句はない。いずれも心技体揃った、世界4強に相応しいサッカー大国ばかりだと思う。地元優勝を狙うドイツは大勢のサポーターの後押しを受け、若手選手を中心に勢いをつけてここまで勝ち上がってきた。イタリアは持ち味である鉄壁の守備に磨きをかけ、決定機を逃さないサッカーで四度目の頂点を目指す。唯一優勝経験のないポルトガルだが、一次リーグから全て接戦をものにしてきた粘り強さが勝機を呼び込む。苦しみながらも下馬評を覆し続けたフランスは、王者ブラジルを沈めた事でかつての自信を取り戻した。世界一の栄冠は、この4チームの内いずれかの頭上に輝く。しかし今回、僕は敢えてドイツを去った四ヶ国、「敗れた4強」について記事にしたいと思う。

抑え切れなかった落胆から怒りへの衝動、全てを出し切った後の暴動騒ぎ

準々決勝ドイツ対アルゼンチン、勝ったのはドイツだった。序盤から激しい試合展開だったが、1-1のまま延長戦を経てPK戦に突入。それを制したドイツ代表が準決勝に駒を進めた。これは覆る事のない絶対的な結果である。勝負事の結果を、終わった後でどうこう言うのは美しい事ではない。よって僕は、この件に関しては何も記すつもりはない。取り上げたいのは、その後に起こった出来事についてだ。
決着後、試合に出ていなかったアルゼンチンのDFクフレが、ドイツの選手に蹴りを入れたとして退場処分を受けた。PK戦後に突然起きた乱闘騒ぎ、発端はドイツ4人目のキッカーMFボロウスキが成功した後、アルゼンチン選手に向かって口の前で指を立てて「黙れ!!」のポーズをしたことだという。これに対しボロウスキ本人は、「あれこれ言いたくはないけど、仕掛けてきたのは向こうだ。完全に無実だなんて言わせない。彼らだって聖者というわけじゃないんだ」と反論している。両チームの選手を必死でなだめたドイツのクリンスマン監督は、「PK戦で選手たちが興奮したから起きたことで、誰の責任でもない」と話している。しかし事態を重く見た国際サッカー連盟(FIFA)の調査によって、乱闘騒ぎのビデオ映像内に、ドイツ代表MFトルステン・フリンクスがアルゼンチンのFWフリオ・クルスの顔を殴るシーンが確認された。審判団はこの行為に気付かず、クフレの退場処分だけを報告書に記していたが、今後FIFAによってドイツ側にも何らかの処分が下される可能性がある。
ファンとしては絶対に見たくなかった乱闘騒ぎ、お互い死力を尽くして戦った名勝負の後だっただけに非常に残念だ。しかし、多くの選手が敗北の鬱憤を乱闘という形で発散する中、ただ一人両目に涙を浮かべながらファンに頭を下げる男がいた。アルゼンチン代表のMFリオネル・メッシである。驕りなき、光り輝く彼のプレー、出来ればもっと長く見たかった。しかし、チームの敗北をベンチから見守ったマラドーナの後継者は、きっと次回アフリカの大地でその才能の全てを披露してくれる事だろう。

去り行く孤高の天才、次世代を担う新たな度胸

ウクライナ代表は、シェフチェンコのワンマンチームだった。「そうではない!!」と言う方も非常に多いのだが、僕は良い意味でそうだったと思っている。彼は偉大なサッカー選手だ。世界最高峰リーグセリエAで、二度も得点王の座を射止めた。スピード、テクニック、パワー、どれをとっても一級品のストライカーは、今季限りで慣れ親しんだイタリアに別れを告げ、イングランド・プレミアリーグへ活躍の場を移す事になっている。ほとんどの選手が国内でプレーするウクライナ代表の中にあって、やはりシェフチェンコは別格だったと言えるだろう。そんな彼が率いた初出場のダークホースは、今大会の台風の目として黄色い旋風を巻き起こし、その結果ベスト8まで勝ち進んだ。今回のワールドカップに出場した欧州諸国中、最貧国と思われる彼らは、どんな劣勢でも前を見つめる貪欲さを持ち、必死になって相手に食らい付いてきた。残念ながら準々決勝ではイタリアに完封されたものの、チーム一丸となって前線のシェフチェンコにボールを集め、いくつもの決定的チャンスを作り出しては観客を沸かせた。結局イタリアの青い壁を崩せず、3-0と大敗を喫してしまったが、おそらく彼らに拍手を惜しむ者はいないだろう。
試合終了後のシェフチェンコは、長年ACミランのチームメートとして、あるいは良きライバルとして、共に同じリーグ戦を共有してきたイタリア代表の選手達と笑顔で健闘を称え合った。その姿に、ウクライナ側だけでなく、イタリアのサポーターも大きな歓声をもって彼を送り出したのだった。偉大なる背番号「7」を見つめながら、次世代を担うウクライナの若手選手達もきっと奮起した事だろう。スイスとのPK戦で、フワッとしたボールをド真ん中に蹴り込んだミレフスキー、ふてぶてしい顔をした度胸満点の若きエースが、シェフチェンコの後継者として次回アフリカでもう一つ上を目指す。

ヴィクトリア様、ごめんなさい!!二人目の愚か者と迷監督
ここからは、自分がデビット・ベッカムになった気持ちで読んでいただきたい

ポルトガルの5人目、クリスティアーノ・ロナルドのキックがゴールネットを揺らした瞬間、俺の3度目のワールドカップが終わった。同時に、母国イングランドは16年ぶりの4強入りを逃し、前大会に続きまたも準々決勝で姿を消すハメになった。やっぱりPK戦は俺達にとって鬼門だったみたいだ。悔しいけど、ポルトガルのキーパー「リカルド」はスゲーよ。2年前の欧州選手権の時もアイツにやられたんだ、同じPK戦でな。まぁ、あの時は俺が外しちまったんだけどよ。でも今回一番悔しいのは、俺がPKを蹴る事すら出来なかったって事さ。まさか、チームの敗北をベンチから見守る事になるとはな・・・。
後半開始直後、俺は相手選手と競り合って、右脹脛を痛めちまった。なんとかプレーを続けたが、ボールを蹴るとすぐにバランスを崩すほど状態は悪かった。そして後半7分、結局俺は一回りも年下のレノンと交代してピッチを去る事になった。座り心地の悪い安物のベンチに腰を下ろした瞬間、勝手に涙が溢れてきやがった。クソッ、カッコ悪いぜ!!女性ファンが減っちまうだろ?!泣くな!!泣くな、俺!!何度もそう自分に言い聞かせたが、抑える事は出来なかった。最後まで戦えなかった自分自身への怒りだったんだろうが、男が涙を見せちゃいけねーよな。きっと家に帰ったら、ヴィクトリアの説教が待ってるぜ。
ベンチに退いてから約10分の時間が過ぎた頃、とんでもない悪夢のような光景が俺の視界に広がった。若造ルーニーの野郎がヤラかしたんだ。奴は倒れた相手ディフェンダーのチンポを踏みつけ、それに抗議したクリスティアーノ・ロナウドを突き飛ばして赤札(一発退場)を喰らいやがった。ルーニーの野郎、冗談は不細工な面だけにしといてほしかったぜ。おかげで嫌~な記憶が甦っちまった。俺も昔やってんだよな、一発退場。1998年のフランス大会アルゼンチンとの決勝トーナメント一回戦、あまりに腹が立った結果、報復行為で一発レッドを貰っちゃったのよ。23歳ん時だったかな~、いや~若かったのよ~。あの時は「一人の愚か者がゲームを壊す」とか色々バッシングされたっけな。国に帰るのが怖くて、フランスからアメリカに逃げたくらいさ。いや、ホント今思い出しても寒気がする程のバッシングだったぜ。まぁ、つまりルーニーは俺に次ぐ「二人目の愚か者」って事だな。これから辛いぜ、ガンバレよ!!
今回の試合に負けた事で非難されるのは、ルーニーだけじゃなくもう一人いるんだよな。当然、何度も同じ相手に負けた迷監督「エリクソン」さ。ポルトガルのフェリペ監督には、2004年の欧州選手権で今回と同じPK戦負けを喫してる。更に2002年ワールドカップ日韓大会でも、エリクソンはフェリペ監督が率いたブラジルに敗北した。試合前には、「(ポルトガル戦が)私のラストゲームにはならない!」なんて偉そうな事を言っていただけに、世間の声は厳しくなるぜ、きっと。
まっ、負けは負け。終わった事は忘れて、次(南アフリカ大会)に向けてどう準備するかが重要だ。しかしその前に、今回の責任はしっかり取っておこうと思う。と言う事で、キャプテンを辞任した後、みんなでヴィクトリアに謝ってきま~す!!

世界最強になれなかった世界最強軍団

「この失望感を言葉で表すことはできない。僕らはあらゆる大会で勝ち続けてきた。これほど長い間勝利を味わってきただけに、悲しみは一層深い。僕はブラジルを優勝させたかったのに・・・。」今回は彼のための大会になる、とまで言われたスター選手「ロナウジーニョ」は、静かに自らの心中をそう語った。
「あんなプレーでは勝てっこない。批判は甘んじて受け止めなくては・・・。」そう語ったジュニーニョの言葉通り、フランス戦でのブラジルの動きには、世界王者としての風格はなかった。
「本当に悲しいし、失望している。もっと上まで進むつもりだったが・・・。」ワールドカップの通算得点記録を更新した怪物も、突然訪れたまさかの敗退にはショックを隠し切れなかった。
「史上最高の選手をピッチに残すのは当然のこと。今日の試合でブラジルに訪れた3度チャンスには、全て彼が絡んでいた。」最後まで「太り過ぎ!」と批判されたロナウドの起用に固執したパレイラ監督は、自分の信念を貫いた事をメディアに告げた。
「4年間準備をしてきて、こんな風に去ることになるなんて悔しい。試合中、一度も自分たちのリズムでプレーできなかった・・・。」そう内容の悪さを振り返ったカカだが、「ジダンにとっては最高の試合になったね。本当に素晴らしい選手だ。彼の引退が、フットボール界にとって、大きな損失となることは確かだ。」と、決勝点を演出したフランスの英雄に敬意を表していた。
2006年ワールドカップ、世界最強と呼ばれたカナリア軍団は、自らのポテンシャルを100パーセント引き出せないままドイツを去った。しかし、試合後のピッチには、自らの力不足を悔いた者、悲しみに目を腫らした者、最後まで己の信念を貫いた者、潔く相手に敬意を払った者の姿があった。彼らがスポーツマンとして、世界最強を名乗るに相応しいチームであった事は、言うまでもない。

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シェフチェンコ様はホントにざんね~んv-406

v-238ベッカム様v-238も行かないで~v-237
2006/07/03(月) 10:12:10 | |Satsuki #kIrDvR1U[ 編集]

同感でございます. うむうむ.
この先も燃えます!

ほんで あんさん どこにおるん???
2006/07/03(月) 18:26:51 | |Shiori #-[ 編集]
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