THE TREE OF LIFE ~生命の木~

世界日記 (本編)


   
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20061018020625

↑彼等との熱き戦いの末に待っていたのは・・・。

午後5時から6時の間、今日も僕は「Rinnaiガス赤外線グリラー」の前に立っていた。ムンムンとした熱気が辺りを静かに包み込む中、対峙したのは粗塩に塗れた70を超える虹鱒(ニジマス)達・・・。平湯に着いたその日から、僕は一度としてこの一時間を他の者と過ごした事がない(休日を除く)。今や日課となった勝負の時、淡水産の硬骨魚達は、「かかって来いや!!」と言わんばかりに網の上から僕を睨み付ける。そして、気が遠くなる程の暑さによって湧き上がった大粒の汗が僕の額から滴り落ちたその瞬間、今日も僕と虹鱒軍団との文字通り熱き戦いが幕を開けた・・・。

ルールは簡単だ。一匹でも宿泊客の前に出せないほど焦げ付かせてしまったり、尻尾を崩してしまったり、生臭さが残ってしまった場合、その時点で僕は敗北者としての烙印を押される。また、時間内に全ての対戦魚を焼き上げられなかった場合も同様に、僕は他の従業員達から非難を浴びるハメになる。これら厳しい条件下での戦い、それでも僕は一度として彼等に敗北を喫した事がない。そう、僕の名はproudjapanese、無敵のニジマス・バスターである。

本日も73連勝という完璧な形で僕は勝利を飾った。これにより、デビューから続く僕の無敗記録も5931に更新された。しかし最近、勝負の最中に時々不思議な想いが頭を過る。「赤外線グリラーによって焼かれているのは虹鱒か?それとも僕の方か?」何とも言えない空しさのような感情・・・。それを感じ始めたのは、大量の塩分(汗)に塗れた僕の姿が、粗塩と共に焼かれる虹鱒達と酷似している事に気付いた時からだった。グリラーの銀色パネルには乾き切った僕の瞳が映り込んでいて、使い捨てのコンタクト・レンズは悲痛の叫びを訴えていた。網から転がり落ちる、水分を逸して固まった川魚の目玉とドコが違うと言うのか。こんな戦いに、本当に意味などあるのだろうか?最近、僕はそう思うようになっていた。しかし・・・。

「兄ちゃん、美味しかったよ!!」・・・意味はちゃんと存在した。この一言のおかげで、悩みながらも僕はまた明日からグリラーの前に立つ事が出来る。そう、僕の名はproudjapanese、人々に癒しの味を提供するニジマス・マスターだ。(岐阜)県下一の温泉施設「ひらゆの森」を訪れて、僕の焼いた虹鱒を食べずに帰る者は一人もいない・・・。

岐阜生活85日目、金正日を焼き上げる大きな赤外線グリラーの開発をRinnaiに託し終了。
proudjapanese
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