THE TREE OF LIFE ~生命の木~

世界日記 (本編)


   
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スプリットを朝8時に出発し、到着したのが12時半。
アドリア海沿岸の車窓を味わいながら、僕は遂にクロアチア最大の観光地ドブロヴニクにやってきた。
かつて貿易都市として栄えた歴史を持ち、古き良き時代の面影を残す旧市街は常に観光客で賑わっていると言う。
「アドリア海の真珠」と称されるこの街に行くのを、僕は心から楽しみにしていた。
しかしこの後、ある事件が僕の繊細な心を踏みにじることになる・・・。

旧市街から歩いて15分の広い一戸建て、事件はこのプライベート・ルームの一室で起こった。
交渉した時、女主人から三人部屋だとは聞いていた。
「現時点ではあなた一人だが、もしかすると相部屋になる可能性がある」と。
もちろん安いプライベート・ルーム、ドミトリーであることなんて驚かない。
だから僕は、当然のように了承した。
部屋に着いて一時間ほど経った時、二人の日本人女性が同部屋になると女主人から聞かされた。
「同郷ということで、お互い気を使わずに済むのではないか?」そんな配慮が含まれていたのだろう。
しかしその直後、あんな屈辱を受けようとは・・・。

この人と同じ部屋に泊まるのは絶対に嫌です!部屋を替えてください!直訳)」
やってきた二人の女性は、僕を見るなり女主人にそう抗議した。
お互い挨拶を交わす間もなく、同郷の誠実な男性(僕)がいる目の前でだ。
仏陀のように穏やかな僕も、あの時ばかりは怒りを抑えるのに苦労したものだ。
もし部屋を替えてくれないのなら、他の宿を探します!直訳)」
二人の糞尼は、なおもそう念を押した。
お互い挨拶を交わす間もなく、同郷の笑顔が素敵な美少年(僕)の目の前でだ。
聖母のように優しい僕も、あの時は握り締めた拳を抑えるのが精一杯だった。
失礼にも程がある、大体非常識だ!
安宿で異性と相部屋(ドミトリー)になるなんて、貧乏旅人にとっては当り前の事だろう?
それを、相手がいる目の前で「この人とは絶対に嫌!」だと?!
フザけるな、このボケ!!
人が黙っとったら調子に乗りおって、このアホが!!
ワレほんまにノーメイクでホラー映画に出したろか?!
あん?!
俺がお前等にナニかすると思うとんか?!
誰がお前等みたいな不細工ビッチ共に!!
まぁ、一人は確かに巨乳やったけど・・・って、俺も何を言うとんねん?!
礼儀知らずの日本女、死ね!
死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!
・・・すいません、取り乱しました。
ま、まぁとにかく、僕が本当に傷付いたという事だけはご理解いただけただろう。
ちなみに、結局僕が違う部屋(二人部屋)に移動した・・・。

気を取り直そうと、僕はその後すぐに旧市街に向かった。
ドブロヴニク、大変美しい街だったと思う。
街を取り囲む城壁(遊歩道)からの眺め、プラツァ通り(中央通り)周辺と入り組んだ小路とのギャップ、そして大聖堂などの歴史的建造物。
レストランで口にした魚介類の味は最低だったものの、時間があれば長期で滞在するのも悪くないと思ったほどだ。
昼間の忌々しい事件を忘れさせるまでには至らなかったが、フヴァラ諸国随一の観光地、その魅力はなんとか理解できたような気がする。

翌日の早朝、女主人がある東洋人女性を連れて僕の部屋にやってきた。
「この子が相部屋でも構わないか?」と尋ねてきたので、僕は快く了承した。
同郷の馬鹿娘と相反して、感じの良い韓国人女性だった。
大学を卒業して、今は世界中を旅しているという。
二日目の観光は旧市街と海岸沿いを中心に、その韓国人女性と一緒に周った。
夕方、ヨン様などのしょうもないテーマで盛り上がっていると、突然部屋に女主人が訪ねてきた。
彼女は彼女なりに昨日の一件を気にしていたらしく、僕が相部屋になった韓国人女性と仲良くやっているかどうか様子を見にきたのだった。
僕が問題がない事を告げると、女主人は僕ら二人をスルジ山に連れて行ってくれた。
年代物のベンツの乗り心地はとても快適とは言えなかったが、山頂から眺める「アドリア海の真珠」は最高だった。
帰りの車内で、僕が明日ボスニア・ヘルツェゴヴィナに向かう事を話すと、女主人はある一枚のメモを手渡した。
そこには何やら名前と住所、そして電話番号が書かれていた。
「ヤスナ」・・・。
女主人が言うには、その人はサラエヴォでプライベート・ルームを経営しているらしい。
まさかそのメモに書かれていた女性が、僕の人生を変えることになろうとは・・・、この時の僕には予想も出来なかった。
さぁ、明日はサラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)だ!

ドブロヴニク

↑「アドリア海の真珠」と称されるドブロヴニクの旧市街



2004年10月6日・7日の思い出
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