THE TREE OF LIFE ~生命の木~

世界日記 (本編)


   
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にしゃーたくいつ 【二者択一】
1:二つの事物のうち、いずれか一つをえらぶこと。
2:二つに一つ。
3:=二者選一
「広辞苑(岩波書店)より引用」

一昔前に訪れたクイズ番組ブーム、出演者と視聴者が一体となって参加できる事から、お茶の間に一大旋風を巻き起こしたのは記憶に新しい。僕もテレビの前で家族一丸となり、必死になって難問に挑んだのを覚えている。当時、数あるクイズの中で、最も僕を興奮させたのは「二択クイズ」だった。その理由は極めて単純で、正解率が最も高いと感じた・・・ただそれだけだった。今思えば、正解しようがしまいが、ブラウン管越しの我々に賞金が出た訳ではない。正解云々よりも、挑戦する事に、そして何より楽しむ事に意義があったのかもしれない。しかしやはり、クイズは正解しないと面白くない・・・

最近、お笑いブーム到来のせいか、クイズ番組を目にする機会がめっきり減った。昔みたいに、テレビに向かってあーだこーだ叫ぶ事は・・・もうなくなった。流行の移り変わりが激しい日本という国においては、それも仕方のないことなのだろう。寂しくないと言ったら嘘になるが、クイズに答える場所はなにもテレビの前だけではない。そう、僕は今も日常生活の中で「二択クイズ」に挑み続けているのだから・・・。

さて、ここで問題です。
あなたは今、SATURNという電気屋さんにいます。7つのレジカウンターがあるにも関わらず、なぜか店員が二人しかいません。あなたは、どちらのレジに並びますか?

正解率、不正解率ともに50パーセントという「二択クイズ」においては、頭脳よりも強運を要求される事が多い。しかし、クイズはクイズだ。上記のような日常生活内に出題される問題に対しては、やはりまずは頭脳をフル活用させる必要がある。この場合、まず必要なのは洞察力だろう。両レジにはそれぞれ何人の人間が並んでいるのか?並んでいる人が購入する物は何か?両店員の働きぶりはどんなものか?また、両店員はそれぞれ何人か?そしてなにより、ここはどこの国か?それらを瞬時に、そして正確に判断できた者のみ、次のステップに進める。

さて、ここで問題です。
あなたは今、ドイツにあるSATURNという電気屋さんにいます。7つのレジカウンターがあるにも関わらず、なぜか店員が二人しかいません。ガムを噛みながら接客をしている白人女性がレジ1に、鋭い目つきで客を睨むアラブ系女性がレジ2にいます。レジ1の店員の方が、若干手際がいいようにうかがえます。レジ1には4人の客が、そしてレジ2には5人の客が並んでいます。全ての客が特に大きな買い物をしそうな雰囲気はありません。あなたは、どちらのレジに並びますか?

以上の情報から推測すると、レジ1に並んだ方が自分の人生(の時間)を節約できると考えられる。待たされる事に対する無駄な苛立ちも、自分より後から並んだ人に抜かされる悔しさも回避できるのではないか、と。しかし、そう簡単に判断する訳にもいかない。ここはドイツ連邦共和国だ、日本以上に推測が難しい。「本当にこのままレジ1に並んでいいものか?」、疑問が頭の中をよぎる。無意味な疑問を脳内に抱えたまま、もう一度周りの状況を確認する。レジ1の店員がガムを噛み始めたのはいつ頃か?レジ2の店員が客を睨む理由は何か?客の中に、カードで支払う人間がいるのかどうか?現在並んでいる客の数9という数字が変動する可能性は?タイムリミットはあとどれくらいか?それらの疑問を解決した段階で、また少し出題文が変化する。

さて、ここで問題です。
あなたは今、ドイツにあるSATURNという電気屋さんにいます。7つのレジカウンターがあるにも関わらず、なぜか店員が二人しかいません。ガムを噛みながら接客をしている白人女性がレジ1に、鋭い目つきで客を睨むアラブ系女性がレジ2にいます。レジ1の店員がガムを噛み始めたのは大分前で、そろそろ捨てに行く可能性は否めません。レジ2の店員の目つきは生まれつきであると思われ、特に機嫌が悪い訳ではないようです。レジ1の店員の方が、若干手際がいいようにうかがえます。レジ1には4人の客が、そしてレジ2には5人の客が並んでいます。レジ1に並んでいる中年男性はカードを手に持っています。全ての客が特に大きな買い物をしそうな雰囲気はありません。遠くの方から、商品を持った中年女性を筆頭に、5人程の客がこっちに向かってきます。彼等がレジに到達するまでおよそ20秒、それがタイムリミットと考えられます。あなたは、どちらのレジに並びますか?

先程までの状況が一転し、今度はレジ2に並んだ方が有利だと思えてくる。カードでの支払いは客にサインを求めるため、非常に時間がかかる。仕事中にガムを捨てに行く事も、この国では十分に有り得る。しかし並んでいる客の数や、店員の手際の良さを考えるとやはりレジ1も捨て難い。「どちらにしろ、商品を持ってこっちに向かってくる中年女性、彼女がレジに辿り着くまでに判断せねば、今までの推測が白紙になってしまう!」こうして段々焦ってくる自分に気付く。さんざん迷ったあげく、意を決してレジ2に並ぶ・・・。するとすぐ、自分の前にいる客が財布からクレジット・カードを取り出す・・・。レジ1に並んでいた中年男性のカードは、ただのポイント・カードだったりもする・・・。ふと周りを見ると、商品を持ってやってきた中年女性がなんとレジ3に入り、その後ろからゾロゾロと客が流れていく・・・。あのオバサン・・・店員だったんや・・・。結局、自分が一番遅く店を出る・・・。

さて、ここで問題です。
あなたは今、SATURNという電気屋さんにいます。7つのレジカウンターがあるにも関わらず、なぜか店員が二人しかいません。あなたは、どちらのレジに並びますか?

正解率、不正解率ともに50パーセントという「二択クイズ」においては、頭脳よりも強運を要求される事の方が多い。クイズはクイズなのだが、上記のような日常生活内に出題される問題に立ち向かう場合、出題文が複雑になる前に、運に身をまかせる事をお勧めする。ドイツに来て以来、僕は日常生活内の「二択クイズ」に正解したためしがない・・・。SATURNだけでなく、ドイツ国鉄(切符売り場)でもKaufhofでも・・・。やはり、クイズは正解しないと面白くない・・・

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